谷川健一の出身高校
谷川健一 作家
- 谷川健一卒業高校
- 熊本高校 偏差値 熊本県高校偏差値ランキング
- 作家ランキング
- 84位 / 702人中 作家別偏差値ランキング
- 性別
- 男性
- 生年月日
- 1921年7月28日生まれ
谷川 健一(たにがわ けんいち、1921年7月28日 - 2013年8月24日)は、日本の民俗学者、地名学者、作家、歌人。日本地名研究所所長。
在野の学者として日本文学や民俗学の研究をおこない多くの研究書を著した。日本文学の源流を沖縄・鹿児島などの謡にもとめた「南島文学発生論」などの業績をあげ、文化功労者に選出されるなど高く評価された。
熊本県水俣生まれ。熊本中学、浪速高等学校 (旧制)、東京帝国大学文学部卒業(専攻フランス文学)。平凡社の編集者として、『風土記日本』(1957 - 60年)、『日本残酷物語』(1959 - 61年)などを企画編集し、1963年創刊の『太陽』初代編集長を務めた。
その後は執筆活動に重点を置き、1966年、『最後の攘夷党』で第55回直木賞候補になる。1970年代には『青銅の神の足跡』や『鍛冶屋の母』などを発表し、民俗事象と文献資料に独自の分析を加え、柳田國男や折口信夫らの学問を批判的に展開した。柳田が提唱した「日本民俗学」がのち組織化が進み善かれ悪しかれ学術化、専門科学化していったのに対し、谷川は、その職業的な背景もあり、在野精神を貫き学会と距離をとった独自の執筆活動を進めた。折口を彷彿とさせる小説家的想像力と、柳田の影響を受けた民俗資料の編纂とがない交ぜになっており、その業績は各界から注目された。従来にない新たな日本像を加えるべく『海と列島文化』(全10巻別巻、小学館、1990-93年)を、日本史の網野善彦、文化人類学の大林太良、民俗学の宮田登、考古学の森浩一と共同編集している。
1973年、共編『日本庶民生活史料集成 全20巻』で毎日出版文化賞を受賞。1981年、神奈川県川崎市に<日本地名研究所>を設立、所長に就任し、町村合併などに伴う安易な地名変更に警鐘を鳴らすなどした。1986年、共編『日本民俗文化大系 全14巻』で毎日出版文化賞特別賞を受賞。1987年から1996年まで、近畿大学教授・同大学民俗学研究所長を務める。1991年、『南島文学発生論』で芸術選奨文部大臣賞受賞、1992年、南方熊楠賞受賞、2001年、『海霊・水の女』で短歌研究賞受賞。
2007年秋に文化功労者。2008年、日本地名研究所は神奈川文化賞を受賞。2009年歌会始に召人として臨み、『陽に染まる飛魚の羽きらきらし海中(わたなか)に春の潮(うしほ)生れて』が朗詠された。
『日本の地名』(正続)、『常世論』、『青銅の神の足跡』、『魔の系譜』、『神・人間・動物』などのほか、『最後の攘夷党』、『海の群星』等の小説作品も執筆した。『海の群星』は1988年に、NHKで緒形拳、石田ゆり子、織本順吉など出演でドラマ化された。
1980年代に三一書房で『著作集』(全10巻)が、2007年から2013年(没する直前に完結)に『全集』(冨山房インターナショナル、全24巻)が刊行された。
詩人谷川雁・東洋史家谷川道雄・日本エディタースクール創設者吉田公彦(旧名 谷川公彦)たち、谷川兄弟の長兄である。
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