菊池雄星の出身高校

菊池雄星 プロ野球選手

菊池雄星卒業高校
花巻東高校 偏差値 岩手県高校偏差値ランキング
プロ野球選手ランキング
3656位 / 4783人中 プロ野球選手別偏差値ランキング
性別
男性
生年月日
1991年6月17日生まれ

菊池 雄星(きくち ゆうせい、1991年6月17日 - )は、埼玉西武ライオンズに所属するプロ野球選手(投手)。

岩手県盛岡市生まれ。小学3年生の時に見前タイガースで一塁手として野球を始める。盛岡市立見前中学校では盛岡東シニアでプレー。この頃から本格的に投手へ転向した。3年春に東北大会準優勝。東北選抜の一員に選ばれると全国大会準優勝に貢献し、花巻東高校に進学。

高校1年時、第89回夏の甲子園に出場。一回戦・新潟明訓高校戦にリリーフ登板し5回を1失点に抑えるもその1点が決勝点になりに0対1で敗退。この試合では145km/hの速球を投げたが、速球にこだわりすぎたことにより制球が乱れ、秋の県大会では1回戦敗退に終わった。 2年春には球速も149km/hまでアップ。腰痛不安で公式戦初先発となった2年春の東北大会準々決勝・仙台育英戦では6対2で完投勝利した。夏は県大会準々決勝で敗退。

3年春に秋の試合内容が高く評価され、逆転で第81回選抜に出場。初戦の鵡川高校戦では最速152km/hを記録、9回1死まで無安打の投球で2安打完封。2回戦明豊戦でも9安打を浴びたが、勝負どころでは凄みを見せ2試合連続の完封。準々決勝・南陽工戦ではビハインドの状況でリリーフ登板、4回無失点で逆転勝利。準決勝・利府戦では2点本塁打を浴び初失点を喫したが5安打2失点完投[7]。決勝では、清峰高校の今村猛(現・広島)との投手戦になるも0対1で敗れ、岩手県勢初の優勝とはならなかった[8]。3年夏は春に続き第91回選手権に出場[9]。春の選抜決勝で戦った清峰高校は、長崎大会準々決勝で長崎日大高校に敗れていたが、選手権1回戦で奇しくも清峰を破った長崎日大とあたり、3本塁打を打たれながらも8対5で勝利。岩手県勢では夏の甲子園41年ぶりのベスト8進出を決めた東北高校戦では自己最速となる154km/hをマーク(甲子園の電光掲示板には154km/hと表示、ロッテスカウトのスピードガンでは155km/hを計時)[10]。準々決勝では今宮健太(現・ソフトバンク)を擁する明豊高校と当たり、4回までパーフェクトと好投を見せ、7対6で勝利するも、腰痛を訴え5回にベンチに退いた[11]。準決勝の中京大中京戦では背筋痛のため先発せず、4回2死満塁から登板するも打ち込まれ、わずか11球でマウンドを降板、1対11で敗れた[12]。その後の精密検査で、左の5本目の肋骨が折れていたことが判明した[13]。

ドラフト会議前にはメジャーリーグ球団からも注目され[13]、元々の志望もありアメリカでのプロ入りも考え[14]、国内12球団に加え、メジャーの8球団とも面談。中でもテキサス・レンジャーズとの面談では、この年メジャーに定着したデレク・ホランドが同席した[15]。全球団との面談終了後には「どちらも素晴らしいと思った。今は決めかねている。どちらも行きたいのが正直な気持ちで、話を聞く前よりも迷っている」と語ったが[16]、10月25日に「まだまだ自分のレベルでは世界で通用しないと思った。日本の方全員に認められてから、世界でプレーしたいと思いました」として日本のプロ野球でプレーすることを表明[17]。ドラフト会議当日は、西武、阪神、ヤクルト、楽天、中日、日本ハムの6球団による1位指名を受け、競合の末、西武が交渉権を獲得。11月21日に契約金1億円+出来高5000万円、年俸1500万円(金額は推定)で仮契約し、背番号は17に決まった[18]。

2010年1月19日、球団から登録名を「雄星」とすることが発表された。このため背ネームが「KIKUCHI」のユニフォームは入団発表で着用しただけで、キャンプからは背ネームも「YUSEI」となった。2月16日には入学願書を提出していた東北福祉大学総合福祉学部通信教育部社会福祉学科に合格。これは、野球選手を引退後もスムーズに働けるようにとの考えからである。また、プロ入り後に大学に合格した例は極めて珍しく、プロ野球選手としての生活の傍ら、大学通信教育で教育職員免許状を目指すとしていた[注釈 1][注釈 2]。同年の新人としては非常に注目され、かつ契約金等も高かったことから、その契約金を元手に「ぜひ先輩にも使ってほしい」との心意気で、3月24日には420万円の酸素カプセルを購入し、寮の自室に設置した。しかし、部屋の一角を大きく占有したうえ、取扱説明書をよく読まずに操作したため、機械から蒸気が出て部屋の温度が30度という熱帯状態を作りだした揚句、故障したという。シーズンでは左肩痛の発症により一軍登板はなく、二軍戦でも5月4日以来登板はなくリハビリに終始した。オフにはホリプロとマネジメント契約を結び、12月24日には本人の希望により登録名を本名の「菊池雄星」に変更すると発表された。

2011年はフォームをスリークォーターに戻し、開幕一軍入りを果たす。中継ぎ投手としてベンチ入りするも登板機会は無く4月22日に登録抹消となった。二軍で調整した後、6月12日の阪神戦で一軍初登板・初先発するも2回1/3を4失点で降板。それでも初めての一軍登板を終えた嬉しさからか、試合後のインタビューでは涙を流した。その後二軍での調整を経て30日のオリックス戦に先発し、5回を2失点でプロ初勝利を挙げた。8月18日の楽天戦では8回まで無失点の好投をし、9回表に山崎武司に通算400号本塁打を打たれたものの、初完投勝利。8月31日には、故郷・岩手県での試合に登板し、打線の援護がなくプロ初黒星を喫したもののシーズン2度目の完投。結局9試合に先発し4勝をあげた。シーズン終了後の11月8日から12月22日まで、オーストラリア・ABLのメルボルン・エイシズに派遣され、5試合の登板で1勝2敗、防御率4.38、WHIP1.54の成績を残し、オールスターゲームにも出場。12月26日に契約更改した。

2012年、開幕を二軍で迎え、稲尾和久の背番号『24』が永久欠番となることを記念するメモリアルゲームとして開催された7月1日の日本ハム戦で一軍に昇格し先発。勝敗はつかず、8回を投げ6安打3失点の投球だったが、プロ入り後の最速となる150km/hを記録。この試合ではこのシーズン初の三重殺が達成された。15日のオリックス戦では6回から登板し4回を無失点に抑え、プロ入り後初セーブを記録。8月から9月にかけては8試合に先発し3勝2敗、防御率2.20、WHIP1.05と好投を続けた。12月4日に300万円増の年俸2300万円で契約更改した。

2013年は開幕一軍入りし、3月30日の日本ハム戦では高校の後輩となる大谷翔平と対戦し、2三振に抑えた。4月13日の楽天戦では9回を3安打無失点に抑え、プロ入り後自己最速となる最速153km/hも記録する投球でプロ入り後初完封勝利を挙げる。6月12日の中日戦では9回1死までノーヒットノーランの好投を見せる。7月5日のロッテ戦で9勝目を挙げ、オールスターに初選出される。しかし後半戦からは2試合連続で4失点を喫し、7月から異変があったという左肩の炎症で8月7日に登録抹消され、そのままシーズンを終え、自身初の二桁勝利を逃した。シーズン終了後、背番号を16へ変更。

2014年も開幕一軍入りしローテでの活躍が期待された。しかしこの年は思うように調子が上がらず、前年の活躍から一転不振に陥る。防御率自体は3.54とそこまで悪くなかったが、規定投球回数に届いていないにも関わらずリーグトップの78個の四球を与えるなどコントロールに苦しみ、whipも1.51とかなり問題がある数字となってしまった。最終的に前年を上回る23試合に登板したものの5勝11敗と大きく負け越す結果となってしまった。

2015年7月16日に、第1回WBSCプレミア12の日本代表第1次候補選手65名に選出されていたが、9月に発表されたトップチーム候補選手45名からは漏れた。9月13日、西武プリンスドームでのロッテ戦の初回にプロ入り後の自己最速を更新する155km/hをマークすると、続く2回にはプロ野球一軍戦における左腕史上最速となる157km/hを記録した。

肩甲骨の可動域が広く、球持ちのよいスリークォーターから投げる平均球速約144km/h、最速157km/hのストレートとスライダー、チェンジアップ、縦のカーブを武器とする。他にも稀にツーシーム・フォークボール・カットボールを投げる。

投球フォームは「外旋が一番効く」というスリークォーターだが、「スリークォーターの意識だとオーバースローになる」ためサイドスローを意識することでスリークォーターで投げているという[49]。クイックは高校時代には1.0秒台を記録していた[50]。

柔軟なフォームから投げる内角への速球が最大の武器で、高校時代に選抜で対戦した今宮健太は「100%来るとわかっていても打てなかった」と語っていた[51]。プロ入り当初は球威を失っていたが、投球フォームを安定させボールの回転が真っ直ぐになったことで球威が復活した[52]。

打者走者としても一塁到達まで4.0秒台を記録する俊足を誇る[50]。

利き手は、投打だけでなく筆記も左である(箸は右利き[53])。

趣味はラーメンの食べ歩きと読書で[13][54]、若獅子寮入寮の際は「(持っている本の)10分の1くらい」としながらも50冊を超える本を持ち込んだ[54]。

小学生時代には野球以外にもバレーボール、水泳、器械体操、習字、ピアノ、ソロバン、将棋、絵など数々の習い事をしていた[55]。

理想の投手にはランディ・ジョンソンを挙げている[56]。球速へのこだわりがあり、世界最速記録となる105mph(約169km/h)を計時したアロルディス・チャップマンも目標としている。

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