井上尚弥の出身高校

井上尚弥 スポーツ選手

井上尚弥卒業高校
新磯高校 偏差値 神奈川県高校偏差値ランキング
スポーツ選手ランキング
2198位 / 2530人中 スポーツ選手別偏差値ランキング
性別
男性
生年月日
1993年4月10日生まれ

井上 尚弥(いのうえ なおや、1993年4月10日 - )は、日本のプロボクサー。神奈川県座間市出身。大橋ボクシングジム所属。パワーピットとマネジメント契約。第36代日本ライトフライ級王者。第33代OPBF東洋太平洋ライトフライ級王者。第33代WBC世界ライトフライ級王者。第17代WBO世界スーパーフライ級王者。世界最速での2階級制覇王者。

アマチュア時代は同じく元アマチュア選手の父・真吾が経営していた井上ボクシングジムで練習をしていた。プロ転向に当たり、父も専属トレーナーとして大橋ジム入りしており、井上はプロキャリアの初期から具志堅用高の持つ世界王座最多防衛記録(13度)の更新を目標に掲げている。

弟の拓真もボクサーであり、2011年には綾瀬西高校からインターハイのピン級を制して兄弟優勝を達成、2013年12月に兄を追ってプロデビュー。従兄の浩樹もまたアマチュア選手として相模原青陵高校時代に三冠を達成し、拓殖大学に在学していたが[7]、中退し現在は和歌山の建設会社に勤務しつつアマチュア活動中[8]。

入場曲はWham!の「Freedom」。家族とのドライブでよく聴いていた曲だという[9]。

ロンドンオリンピック金メダリストの村田諒太とは、国際大会や強化合宿で一緒に練習し、宿舎で同部屋だったこともあり、弟のように可愛がられていた[10]。また、秀でた才能と真面目な人柄はアマチュア時代、他の選手からも愛され、井上のプロデビュー戦には川内将嗣、須佐勝明、清水聡、鈴木康弘といった選手の他に[11][12]、プロとの関係が正常化された日本アマチュアボクシング連盟(現・日本ボクシング連盟。プロ団体との関係については連盟記事中の「プロとの雪解け」節を参照)会長の山根明をはじめとする関係者らも来場した[11]。

2015年12月1日に、相模原青陵高校の同級生だった一般女性と結婚[13]。

小学校1年で父の下でボクシングを始める[14]。初の試合出場は6年生の時で、全国大会で中学2年生の相手にRSC(レフェリーストップコンテスト)勝ちを収めた[15]。中学校3年のときに行われた第1回全国U-15大会で優秀選手賞を受賞。

新磯高校(現・相模原青陵高校)1年でインターハイ・国体・選抜の三冠を達成し、アジアユース選手権でも銅メダル獲得[16]。

2年時には世界ユース選手権ベスト16入りし[17]、インターハイはベスト8に終わるものの、国体連覇して、さらに初出場の全日本アマチュア選手権では決勝で林田太郎に敗れるも準優勝を果たす。

3年時にはインドネシア大統領杯で初の国際大会金メダルを獲得。さらに世界選手権出場も果たし、フライ級で3回戦まで進むが、キューバの選手に12-15の判定負けを喫しベスト16。国内ではインターハイに加え、全日本選手権で初優勝を収めるとともに技能賞を獲得[18]。高校生初のアマチュア7冠を達成した[14]。

2012年にロンドンオリンピック予選会を兼ねたアジア選手権に出場し、ライトフライ級で決勝まで進むが、過去に世界選手権で銅メダリストとなっている地元カザフスタンのビルジャン・ジャキポフに11-16の判定負けを喫して銀メダルにとどまり、目標としていたロンドンオリンピック出場を逸した[映像 1]。

2012年、大橋ボクシングジムに入門。ジムとの契約書には井上自身の希望で「強い選手と戦う。弱い選手とは戦わない」との条件が付帯された。7月2日に開かれたプロ転向・大橋ジム入りの発表会見では井岡一翔(井岡)が持つ世界王座最短奪取記録の更新を宣言した。プロテストはスーパーバンタム級でB級ライセンスを受験。実技試験は後楽園ホールの興行内で公開され[映像 2]、日本ライトフライ級王者黒田雅之(川崎新田)相手に左右の連打でコーナーに追い詰めるなど、実力を示して合格を果たした。

プロデビュー戦は、10月2日に後楽園ホールにてOPBF東洋太平洋ミニマム級7位にランクされているクリソン・オマヤオ(フィリピン)と49キロ契約8回戦で対戦[14]。A級でのデビューは1987年の赤城武幸以来25年ぶり7人目で10代は初。また、この試合は深夜録画ながらTBSの地上波「ガッツファイティング」で中継された。試合は1回に右ボディーブローでダウンを奪い、4回に左ボディーブローを打ち込んでマットに沈め4回2分4秒KOで勝利。10代では初の8回戦デビューを白星で飾り、プロ転向からわずか3か月でOPBF東洋太平洋ライトフライ級10位にランクインし、日本ライトフライ級6位にもランクされた。

2013年1月5日、後楽園ホールにて八重樫東(大橋)の前座で、タイ・ライトフライ級王者ガオプラチャン・チュワタナ(タイ)と50キロ契約8回戦で対戦。当初陣営は、世界ランカーとの対戦を計画し3選手と交渉し1選手とは契約寸前までいったが、相手側の交渉人が井上のデビュー戦の動画を見てキャンセルしてきたという。また、この試合はデビュー2戦目では異例の地上波生中継された。試合はガオプラチャンの右の打ち終わりに合わせたシャープな左フックで相手をキャンバスに沈め、1回1分50秒KOで下した。この試合で、デビュー戦以来2試合連続となる月間最優秀選手賞を東日本ボクシング協会から受けた。

2013年4月16日、後楽園ホールにて日本ライトフライ級1位の佐野友樹(松田)とノンタイトル10回戦で対戦。この試合は2月16日放送フジテレビ系列「NEWジャンクSPORTS 浜田×スーパーアスリート=噂の真相飛び出す!SP」内にて同局では21年ぶりにゴールデンタイム(カスペ! EXCITING TIME)で生中継された。試合は1回に左フックで相手の右目尻をカットさせると、2回に左フック、4回に左フックからの連打でダウンを奪い、10回1分9秒TKO勝ちで下した。この勝利で日本ライトフライ級1位にランクされた。

5月19日の「ボクシングの日」イベントのトークショーに高野人母美(山上)らとともに参加。

2013年8月25日、神奈川県・スカイアリーナ座間にて日本ライトフライ級王者の田口良一(ワタナベ)と対戦。試合は3-0(97-94、98-93、98-92)の判定勝ちで、辰吉丈一郎以来23年ぶりに国内最短タイ記録となる4戦目での日本王座を獲得した。この勝利でOPBF東洋太平洋ライトフライ級1位にランクインし、WBA世界ライトフライ級5位、WBC世界ライトフライ級10位、WBO世界ライトフライ級15位にもランクされ、プロ4戦を終えての世界ランク入りとなった。また、田口からは『リング』誌のランクも奪い、この試合後には同誌の定めるライトフライ級ランキングにも初登場した。しかし、このランク入りによって同誌による年間最有望選手賞の選考対象からは外れた。

2013年10月18日付で日本ライトフライ級王座を返上。3日後の10月21日、八重樫東と3分2回のエキシビションマッチを披露した。

2013年12月6日、東京・両国国技館にて小野心(ワタナベ)の王座返上に伴い行われたOPBF東洋太平洋ライトフライ級王座決定戦で、OPBF東洋太平洋ライトフライ級2位のヘルソン・マンシオ(フィリピン)と対戦。試合は2回に連打でダウンを奪うなど有利に進め、5回2分51秒TKO勝ちで八重樫東らと並ぶ当時の国内男子最短タイ記録となるデビュー5戦目(2014年に田中恒成に更新される。女子を含めた記録は当時は藤岡奈穂子らの4戦だが、2014年好川菜々が3戦に更新)でOPBF王座を獲得した[49]。

2014年2月28日、世界タイトル挑戦のためOPBF王座を返上[50]。

2014年4月6日、東京・大田区総合体育館にてWBC世界ライトフライ級王者アドリアン・エルナンデス(メキシコ)と対戦。試合は6回に接近戦で右フックでダウンを奪うとレフェリーがストップし6回2分54秒TKO勝ちを収め、プロテスト実技試験終了後に宣言した通り[映像 2]、当時日本人男子最速となるプロ入り6戦目での世界王座獲得に成功した[51](後に田中恒成がデビュー5戦目で王座獲得し記録更新。女子も含めた最速は富樫直美の4戦[52])。この勝利はWBCから評価され、2014年4月度の月間MVPに選出された[53]。試合を中継したフジテレビは5月18日午前3時58分からの1時間枠で、「井上尚弥SP衝撃の世界奪取!〜日本ボクシング史上最速6戦目の戴冠〜」と題し、この世界王座獲得試合の完全保存版を放送することを決めた[54]。

2014年9月5日、東京・国立代々木第二体育館にて元PABAミニマム級王者でWBC世界ライトフライ級13位のサマートレック・ゴーキャットジム(タイ)と対戦。試合は4回と6回にダウンを奪い、11回1分8秒TKO勝ちを収め初防衛に成功した[55]。

2014年11月6日、スーパーフライ級へ転向するためにWBC世界ライトフライ級王座の返上を発表。同月15日にWBO世界スーパーフライ級8位にランクインした[56][57]。

2014年11月24日、元世界5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)の指導を受けた[58]。

2014年12月15日、WBOは最新ランキングを発表し、井上尚弥はWBO世界スーパーフライ級8位のまま変動は無かった[59]。

2014年12月21日、トレーナーである父・真吾が2014年度のエディ・タウンゼント賞を受賞した[60]。

2014年12月30日、東京体育館でWBO世界スーパーフライ級王者オマール・ナルバエス(アルゼンチン)と対戦。試合は序盤から井上が攻勢に出て初回から2度のダウンを奪うと、2回も井上の攻勢は続き、この試合4度目のダウンでナルバエスが立ち上がることが出来ず、2回3分1秒KO勝ちを収め世界最速となる8戦目での2階級制覇を達成し、それまで世界最速だったポール・ウェアーの9戦目での2階級制覇を20年ぶりに塗り替えた[61][62]。試合直後のリング上ではナルバエス陣営がグローブに鉛を仕込んでいるのではないか?とクレームをつけた。大橋秀行会長が井上尚弥のグローブをその場で外して相手に確認させるとナルバエスのトレーナーは、苦笑いを浮かべて「グレートなニューチャンプだ!」と一言返したとのこと[63]。この試合で井上は右拳を痛めてしまい、治療に専念するため初防衛戦までの期間が開いた[64]。

2014年12月31日、井上は上述のナルバエス戦が評価され、ボクシング・シーン・ドットコムの2014年の年間MVPに選出された[65]。

2015年1月1日、井上は上述のナルバエス戦が評価され、ファイトニュース・ドットコムの2014年の年間MVPにも選出された[66]。

2015年1月6日、後楽園飯店で行われた2014年の年間表彰選手選考会に於いて、井上は2014年度最優秀選手賞とKO賞に選出され、上述のナルバエス戦が年間最高試合に選出されるなど3冠を達成した[67]。

2015年1月10日、WBOは最新ランキングを発表し、上述のナルバエス戦の勝利が評価され、井上はWBOの2015年1月度の月間MVPに選出された[68][69]。

2015年12月1日、弟・拓真とともに大手芸能プロダクションのホリプロと専属マネジメント契約を締結した[70]。

2015年12月29日、有明コロシアムでWBO世界スーパーフライ級1位の指名挑戦者ワーリト・パレナス(フィリピン)と対戦し初防衛を目指す[71]。

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